歯内療法⑤|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

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歯内療法⑤|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

歯内療法⑤

こんにちは!

保科歯科医院高輪の保科です。

6/9(月)です。先週末は第43回日本額咬合学会学術大会に参加してまいりました。この学会は歯科の学会の中では会員数が最も多い学会で咬合学を中心に口腔外科以外の分野の全てをカバーしている学会です。インプラント学や矯正学、審美歯科学なども含みます。歯科衛生士や歯科技工士の会員も多く毎年大変盛り上がる学術大会です。各医療メーカーの展示ブースもデンタルショー並みに盛大でブースを回るだけでも楽しめました。同時に各フロア、各ホールで講演が行われるので全部に参加することができないのが悲しいところではあります。せっかくなら全講演を聞きたい。。まあ仕方がないことなので毎年聞きたい講演をピックアップして回っています。今回はインプラントの講演と歯内療法の講演を中心に回りました。どの講演も基本を大切にしつつ最先端の治療を実践されている講師の講演ばかりで大変勉強になりました。今日からの臨床に活かしていきたいと思います。

さて本日のブログは歯内療法の5回目です。前回の術前検査の続きを解説していきます。保科歯科医院高輪での術前検査は下記の通りです。今日は7番目の咬合診について解説します。

1.問診

2.画像検査

3.視診

4.歯周検査

5.打診

6.歯髄診

7.咬合診:この診査が一番特殊かもしれません。歯内療法の術前検査で大学病院も含め歯科医院で咬合診まで行うところは珍しいのではないでしょうか。1~6までの診査検査は多くの歯科医院で行っている内容だと思います。逆に1~6のどれかが欠けている歯科医院では治療してもらわない方がいいです。歯内療法における必須の診査診断をすっ飛ばしてしまっています。話を戻しますね、咬合診査とは咬み合わせの診査です。咬み合わせとは上下顎の歯で対になる(咬むと)接触する状態またその顎運動のことです。ただし接触していなくても接触までの道すじも咬み合わせに含みます。開口状態でも「咬み合わせ」と表現することがあります。正確にはアゴの位置すなわち顎位と言います。上顎は脳頭蓋骨とくっ付いているので動かせません。運動するのは下顎です。上顎に対し下顎がどんな位置にあるかそれが顎位です。最も分かりやすいのは上下の歯が最大接触面積で接している状態、言わばぎゅっと噛みしめている状態です。この状態を咬頭嵌合位(中心咬合位)と言います。咬む筋肉に一番力をかけている状態です。20歯以上の歯が残存しているときの被せ物を作るときやナイトガードの咬み合わせを調節するときにはこの咬頭嵌合位を基準にします。しかし歯内療法を含む術前の咬合診査では「中心位」という顎位で診査を行います。中心位は歯の接触とは無関係に顎関節内の下顎頭が関節窩内において最も安定した位置で筋の緊張の無い状態でかつ関節円板へのストレスもない状態の顎位です。さらに下顎頭は咬頭嵌合位よりもやや前上方に位置する顎位です。かなり理解しづらいですよね。そうなんです中心位の定義って理解しづらいのです。しかも時代によって中心位の定義が変化しているのです。これは解釈が変化しているのと、そもそも歯科医師によって中心位の見解もまちまちなのです。歯の接触が関係していればまだ分かり易いのですが、歯の接触とは無関係ってことが重要なのでどうしても難解になっています。咬合診に関しては次回続きを書きたいと思います。

ではまた!

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