咬み合せ治療④
- 2024年4月26日
- 咬合・咬み合わせ
こんにちは!保科歯科医院高輪の保科です。
一瞬で春が終わりもう夏の陽気ですね!保科歯科医院でも扇風機が稼働しはじめました。個人的には夏は好きな季節ですの気分はいいですねー!
さて本日は前回の続きで咬み合せの不整による悪影響を掘り下げて解説してきます。
2虫歯や歯周病の増悪因子となる。
咬み合せが悪いと一か所の歯同士が早期接触を起こし破折破損ひび割れを起こすことを前回解説しました。ひび割れをクラックと呼びますがクラックが起こるとそのクラック内に虫歯菌が侵入します。クラックのないツルツルの歯であれば歯ブラシで磨けば虫歯菌を除去できますがクラック内に歯ブラシの毛先は届きません。なのでクラック内の虫歯菌を除去することができず虫歯菌はクラック内で増殖していきます。そして虫歯が歯の奥で進行してしまうのです。クラックは虫歯菌の浸入経路でありかつ隠れ家なのです。そして楽園になってしまうのです。クラックが起こってしまうと虫歯確定なんて悲しいですよね。。
早期接触があるとその部位の歯は噛みしめるたびに強い咬合力を受けます。3度の食事のときもそうですし寝ているときの歯ぎしりや食いしばりでも一番最初にダメージを受けるのは早期接触の歯になります。そのダメージは歯だけではなく歯を支える歯周組織(歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜)にも影響を与えます。歯周組織が物理的なダメージを受けているときに歯周病菌が感染してきたら。。もう泣きっ面に蜂状態です。負のスパイラルに陥るのです。もちろん歯周病ケアのためのプラークコントロールは最重要なのは言わずもがなですが、咬み合せが悪い人はプラークコントロールだけでは不十分なのです。このように咬み合せの不整により虫歯や歯周病が悪化することが往々にしてあるのです。
次回も咬み合せの悪影響について解説していきます。
ではまた。
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