新・睡眠時ブラキシズム⑥
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。
9/22(火)です。昨日までの大雨が嘘のように本日は快晴でした。千葉では場所によっては水害が発生したようですね。被害に遭われた方には一日でも早い復興、回復をお祈り申し上げます。
さて本日のブログは睡眠時ブラキシズムの6回目です。引き続き睡眠時ブラキシズムのネガティブな影響について解説していきます。
まずネガティブな影響は下記の通りです。
・歯の咬耗
・詰物、被せ物の破壊
・顎関節症
・頭痛、肩こり
今回は詰め物、被せ物の破壊についてです。睡眠時ブラキシズムによる咬合力は覚醒時のそれとはまったく違います。おおよそご自身の体重ほどの力が各臼歯にかかります。女性では40~50㎏、男性では60~70㎏ほどです。もちろんもっと体重が重い方は咬合力が80㎏や90㎏の人もいるでしょう。ちなみに60㎏の私が大学時代に実習で実際に計測したときは思い切り食いしばっても35㎏程度しかありませんでした。覚醒時の実習です。覚醒時では歯根膜(歯周靱帯)がセンサーかつリミッターとして働きあまり強い力では咬めないようにしています。睡眠時にはこのセンサーが働かないので限界突破の咬合力が発揮されてしまうのですね。このように何10㎏もの咬合力が毎日何時間も何年もかかり続けているとレジン系材料の詰め物や被せ物をどんどんすり減って穴が開くか破折します。セラミックス系であっても数年で破折してしまいます。そもそもセラミックス系はブラキシズムのある患者さんには禁忌です。ジルコニアなら多少は耐久性がありますので破折リスクは減りますがそれでもたまに破折してくる患者さんがいらっしゃいます。そもそも天然は歯が咬耗して咬合が低くなってくるわけですから、詰物や被せ物も例外ではないということです。昨今では白い材料が良いという風潮がありますので詰物被せ物では金属ではなく保険診療ではレジン系、自由診療ではセラミックスやジルコニアを選択することが多いです。当院でもジルコニア系の被せ物が人気ではあるのは事実です。しかしブラキシズムや咬み合わせの観点から金属製の詰物や被せ物の方が良い治療と言えるケースがあるのも事実です。
ではまた。
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