詰め物の材料⑫
- 2025年4月15日
- 被せ物治療
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。トランプ関税で世界的に戸惑いが生じて各国とも交渉や対抗措置に追われている状況ですね。物価高や株価の乱高下など、もちろん対岸の火事ではないので我々もニュースを注視していかなければならないと危機感をもっています。
さて本日のブログは詰め物の材料の12回目です。前回に引き続き間接法の特徴(メリット)について解説していきます。間接法のメリットは下記の通りです。
1.口腔外で作製するため作製操作が容易である(精密性の向上)
2.隣接面など複雑な部位の再現性が高い(精密性の向上)
3.接着面の汚染を回避できる(接着性の向上)
4.複数種類の材料から選べる(材料選択性の向上)
5.再虫歯になりにくい(衛生性の向上)
6.物性的強度が高い(耐久性の向上)
7.模型上で形態を確認できる(客観性の向上)
8.歯型を模型として保存できる(記録保存性の向上)
9.金属以外では審美性が高い(色調再現性の向上)
10.適用症例が多い(適用性の向上)
今日は9.金属以外では審美性が高いということについて解説していきます。金属の詰め物の代表格は白金加金と金銀パラジウム合金です。個人的には詰め物の材料の中で最良なのは白金加金であると考えています。この話はまた別の機会にブログに書きたいと思います。金銀パラジウム合金も悪い材料ではないのですが金属自体よりも合着させるセメントが劣化しやすいので保科歯科医院高輪では取り扱っておりません。話を戻しますと金属製の詰め物は個人的には耐久性があり適合性のも優れているので積極的に治療に使いたいところなのですが審美性は悪いです。これは仕方がありませんね金属ですから金属色をしていますので。なので金属を抜きにして考えます。ジルコニア、セラミックス、硬質レジン(ハイブリッドレジン)などが材料として挙げられますがどれも審美的にきれいです。歯の色に近似させられますので自然な感じに仕上がります。なかでもセラミックスはの審美性は最高ですね。歯質と区別がつかないくらいです。下顎では奥歯でも大きく口を開けると見えますから審美性が高いというのは大きなメリットになります。但しレジン系だけは変色していきますので数年で黄ばんできます。厳密に言えば審美性は下がってしまいます。そこだけお気を付けください。
ではまた!
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