精密根管治療⑧
- 2024年3月5日
- 精密根管治療
こんにちは!
まだまだ寒暖差が激しい日が続いていますね体調崩さないようお気をつけください。朝のニュースで中性脂肪を減少させる新薬の販売が開始されると言っていました。トクホのお茶をよく飲んでいる私としては頼もしい話題でした!ちなみにトクホのお茶系はあまり効果ありません。自分自身で実証済みです。結局は食事と運動がメインではありますが重度の肥満の人には薬でサポートできるのはいいことだと思っています。
さて今回のブログは精密根管治療の8回目です。根管充塞の続きとなります。前回は無圧根充であるカスタムコーンテクニック、シングルポイントテクニックと側方加圧根充について解説しました。無圧根充であるカスタムコーンテクニック等はシーラー+ガッタパーチャーポイントでの根充法なので側方加圧根充の進化系といっても過言ではありません。それらとは打って変わってシーラーを使用しないでガッタパーチャーのみで根管充塞を行うのが垂直加圧根充です。熱で軟化させたゴム質材料であるガッタパーチャーを清潔になった根管内に注入し垂直的に圧接して根管内を充塞する方法です。この方法のメリットはシーラーを使用しなくてよいところです。最近の(高価な)シーラーは改良されて体に有害なものはあまり含有してないようですが安価なシーラーや昔からあるシーラーには有害な材料が使用されています。もちろん人体に使用してもよいと認可は得ている材料ですが教科書等でも細胞為害性を指摘されている材料もあるのです。そんなシーラーを一切使用することなく根管内を緊密に充塞できる方法が垂直加圧根充なのです。しかしデメリットもあります。術者の技量の差が大きいところです。上手い下手が結構あるのがこの方法です。ですので多くの歯科医師が技量の差が少ない側方加圧根充や無圧根充を選びがちになるのです。本当のことを言うと側方加圧根充だって技量の差は大きいのですが。。そしてメリットでもデメリットでもないのですが垂直加圧根充にはさらに複数の方法があるので各々必要になる器具機材が変わっています。全ての方法を使い分けるとういわけではなく術者である歯科医師が慣れている方法が選択されることになります。
保科歯科医院ではパックマック法(旧NTコンデンサー法)という方法で根管充塞を行っております。この方法は垂直加圧根充の中でもより緊密に充塞できる方法ですのでほとんどの症例で採用しています。一部採用しない場合がありますがそのことは次回のブログで解説したいと思います。
ではまた。
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