精密根管治療⑦
- 2024年3月1日
- 精密根管治療
こんにちは!今日から3月ですねー東京では花粉が極めて多い日となってしまいました。私も外出時はマスクをしております。仕事中もマスクをしているので結局コロナ禍と変わらずのマスク生活の日々ですね。そしてインフルエンザもまだ流行っておりますので皆様もお気をつけくださいね。
さて今回のブログも精密根管治療についての続きとなります。前回は保科歯科医院で行っている根管内の消毒方法「イオン導入法」について解説しました。今日は根管充塞について解説いたします。私の言う根管充塞とは一般的には根管充填と言われていますが、「塞ぐ」という意味合いを強調するため敢えて根管充塞と言っております。この言い方は私が所属するスタディーグループの講師である小嶋壽先生がそう言っているので私も拝借しています。根管充塞にはいくつかの手法があります。➀側方加圧根充、②垂直加圧根充、③無圧根充、④MTAセメント根充などです。③の無圧根充は私が勝手に作った造語です。専門用語ではありません。最近のトレンドの方法で、カスタムコーンテクニックやシングルポイントテクニックと呼ばれています。シーラーという糊(のり)剤で根管内を満たし1本のガッタパーチャーポイントと言う棒状のゴム質の材料を一応入れておくという方法です。この一応入れておくがキモとなります。シーラーメインの方法になるためガッタパーチャーポイントはあまりお役にたっていないのです。あ!ガッタパーチャーってそもそも何って話ですが旧来より根管充塞時使用するゴム質材料でイメージとしてはお風呂のゴム栓ですかね。穴にゴム栓をぎゅっと詰めて封鎖する感じです。根管内の空洞をゴム栓で埋めるのです。ただ根管内は鍾乳洞のように複雑な形態をしており棒状のゴム栓では緊密に封鎖ができないのです。そこでシーラーという糊剤を根管内に注入することにより封鎖性を高めているのです。➀側方加圧根充は棒状のガッタパーチャーポイントを何本も入れて横「側方」からプレスして封鎖性を高める方法です。シーラーの併用が必須になりますが、メインはガッタパーチャーポイントでの封鎖です。多くの歯科医院が行っている方法です。大学の実習でも側方加圧根充を習いました。多くの歯科医院で行われている方法ではあるのですが根管を緊密に封鎖するのは至難のワザなのです。というかほとんどの場合が封鎖できていないと考えます。側方加圧根充では70点ぐらいの合格点を目指すみたいなところなのです。話を戻しますね、カスタムコーンテクニックやシングルポイントテクニックはガッタパーチャーポイントを封鎖性のメインと考えずシーラーをメインとする方法です。
次回も根管充塞を続きを書きたいと思います。
ではまた。
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