生活歯の治療②
- 2025年2月4日
- 虫歯と歯周病
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。
2月になりましたね。2025年もすでに1か月が過ぎてしまいました。。早すぎますね!
先日は関東歯内療法学会に参加してきました。今年は飯田橋にある日本歯科大学で開催されました。支台築造という根管治療後に被せ物を装着するための前準備があるのですがそれがテーマでした。歯内療法において根管治療が術式的にも時間的にも労力がかかるため私としては関心が高くなってしまうのですが被せ物治療やその前準備である支台築造も長期予後の観点からみると大切なことなのです。その再認識と知識のアップデートができた学会でした。今回学んだことを日々の臨床にいかして患者さんに還元できればと思っています。
さて本日のブログは生活歯の治療の2回目です。今回は生活歯のメリットについて解説していきたいと思います。復習ですが生活歯とは神経が生きている歯のことです。神経が死んでしまった歯は失活歯と言います。生活歯のメリットは下記の通りです。
1.外的侵襲を感知できる
2.外的刺激を感知できる
3.歯の強度を保てる
4.歯の生存期間を延ばすことができる
5.審美性が高い
6.経済的負担が少ない
もっとあるかもしれませんが私が思いつくだけでも6つもメリットがありました。これはすごいですねメリットだらけです。一つずつ解説していきます。
まず1.外的侵襲の感知と2.外的刺激の感知についてです。外的侵襲とは虫歯や外傷による侵襲のことです。虫歯で歯質が溶けたり外傷で歯質が欠けたりしたときに痛みを感じるセンサー的な役割を歯髄がになっています。あ、歯髄とは歯の神経のことです。歯髄炎が代表的ですね。外的刺激とは冷たいものや熱いもの酸っぱいもの甘いもので歯がしみることです。これらの刺激にたいしても生活歯であれば知覚として感じることができるのです象牙質知覚過敏が代表的ですね。侵襲や刺激を痛みとして脳へ伝えることで歯に不具合が起きていることを認知させることができます。病気の早期発見が可能になるということです。逆に失活歯ではこの知覚センサーが反応しないので病気が外傷の早期発見が出来ません。歯科での定期健診などで虫歯が発見されたときにはもう手遅れで抜歯せざるを得ない状態まで進んでしまっていることなどが多々あります。もっというと手遅れの虫歯になっていても失活歯では痛みを感じないので放置していたなんて人もいます。もちろん放置してしまえば虫歯は進行しますので抜歯しか治療方針がないなんてことになりかねません。外的侵襲や外的刺激を感知するって健康のために大変重要なことなのです。生活歯のメリットの最初に挙げさせていただきました。
ではまた!
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