歯髄温存療法⑧|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

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歯髄温存療法⑧|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

歯髄温存療法⑧

こんにちは!

保科歯科医院高輪の保科です。今朝、お米不足と言われ価格高騰で草加せんべい屋さんが苦渋の決断でおせんべいの値上げをするというニュースを見ました。お米だけではありませんね、お菓子やその他の食料品も相次いで値上げしています。我々がどうこうできる問題ではないので、国にはこの状態を早くどうにかして欲しいものですね。

さて本日のブログは歯髄温存療法の8回目です。直接覆髄法について解説致します。

直接覆髄法とは虫歯を除去している中で神経が露出(露髄)してしまった場合に神経を特殊なセメントで直接的カバーして神経を守る方法です。神経を守るとは神経を生かしたまま治療することです。間接覆髄法や暫間的間接覆髄法と一番の違いは露髄の有無です。繰り返しになりますが直接覆髄法は露髄部を直接覆うのでその名前が付いています。

露髄を回避する暫間的間接覆髄法は虫歯の一部を敢えてとり残して修復象牙質が出来上がってからリエントリー(再治療)する方法でしたよね。教科書通りに治療してもこの方法だと修復象牙質ができる前に虫歯が進行してしまうことがあると実感したのです。

そこで発想を変えました。虫歯治療においては露髄を回避するのではなく確実に全ての虫歯を取りきることを1番に考えるようにしました。露髄しても全然構わないのです。虫歯さえしっかり除去出来ていれば神経は残せます。もちろん露髄部の汚染には細心の注意を払いますが露髄が悪いわけではありません。

あるアメリカの歯内療法専門医の研究では暫間的間接覆髄法と直接覆髄法では直接覆髄法の方が歯髄の予後がよかったと結論づけています。日本でも最近で積極的には直接覆髄法を行う歯科医が増えてきているように思います。セミナーでも結構直接覆髄法の話が出ます。私もここ10年近くは直接覆髄法しか選択していません。しっかりとした直接覆髄法が実施できれば私の症例では成功率90%以上です。

「しっかりした」というのがポイントになってきます。雑にしてしまっては失敗してしまうのです。歯科治療に限ったことではないですけどね。成功率を上げるには知識はもちろんそれなりの準備が必要です。

次回、直接覆髄法の準備について解説したいと思います。

ではまた!

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