歯髄温存療法⑥|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

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歯髄温存療法⑥|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

歯髄温存療法⑥

こんにちは!

保科歯科医院高輪の保科です。

台風10号の影響で都内の川も増水しております。氾濫危険水域まで達しそうな場所もあるそうなので川の近くに住んでいる方や仕事をされている方はお気をつけください。雨も時おり強く降っておりますので交通事故等にもお気を付けてお過ごしください。

さて本日のブログは歯髄温存療法の6回目です。前回歯髄まで達していない虫歯について解説しましたので本日は歯髄ギリギリまで虫歯が進行してしまった場合について解説したいと思います。

歯髄ギリギリまで進行した虫歯治療の時こそ歯髄温存療法の威力が発揮されるのです。狭義の歯髄温存療法といってもいいかもしれません。歯髄ギリギリまで虫歯が進行し虫歯を除去していると歯髄が露出し見えてくることがあります。これを露髄といいます。一般的に露髄すると抜髄といって歯髄を取ってしまう治療が往々にして行われています。抜髄を回避するには3つの歯髄温存療法があります。

1間接覆髄法

2暫間的間接覆髄法

3直接覆髄法

1の間接覆髄法は虫歯は深いが歯髄まで達していなく感染もきれいにとれている状態の場合に行います。水酸化カルシウム製剤を虫歯を削った最深部に貼付しグラスアイオノマーセメントとコンポジットレジンという材料で充填して必要に応じて詰物や被せ物を装着する方法です。グラスアイオノマーセメントとコンポジットレジンについては解説を割愛いたします。関節覆髄法は私的には日常臨床で行うことはありません。というかわざわざ水酸化カルシウム製剤を貼付する必要がないのではないかと考えているからです。露髄がなくて虫歯もきれいに除去できているのであればコンポジットレジンでコーティングする程度で十分なのです。水酸化カルシウム製剤はコンポジットレジンの重合硬化を阻害するので逆に使わないほうがしっかりコーティングできるのです。しかも水酸化カルシウム製剤は水と反応して(ラジカル反応)薬剤の効果を発揮するものなのですがコンポジットレジンの重合硬化に水はNGなのです。これも詳細は割愛しますが水酸化カルシウム製剤とコンポジットレジンは相性が悪い材料ということになります。なのでグラスアイオノマーセメントという別のセメントを間に介在させたりするのです。イメージがしづらい解説になってしまい申し訳ないのですが、結論としては保科歯科医院高輪では教科書通りの間接覆髄法は行いません。

次回は2つ目の覆髄法である暫間的間接覆髄法の解説をしたいと思います。

ではまた!

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