歯髄温存療法④|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

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歯髄温存療法④|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

歯髄温存療法④

こんにちは!

保科歯科医院高輪の保科です。

またまた台風が近づいてきましたね。夏の終わりは台風が多くなるのはしかたありませんがどうか直撃はしないでもらいたいものですね。

さて本日のブログは前回触れた神経の診査方法についての続きです。保科歯科医院では

1歯髄電気診

2冷反応試験(コールドテスト)

3研削診(切削診)

の3種類の診査をおこなっております。前回は2種類と書きましたが研削診(切削診)を追加して書きます。

ダブルチェックならぬトリプルチェックですね。

1の歯髄電気診とはテスターと呼ばれる診査器具を使用して歯の表面に微弱な電流を流します。神経が生きている歯であれば数秒から数十秒で電流に反応し痛みや違和感を感じます。逆に神経が死んでいる歯であれば何分やっても痛みを感じないのです。テスターの多くは電流量を調節することができるのでどのくらいの電流量で反応を示すかも数値として確認できます。歯の神経は完全に死んでいるときもあれば死にゆく途中の場合もあります。歯の中で部分的に死んでいるや全部死んでいるという言い方もできます。なのでどの数値(電流量)で反応を示すのかを知れることは的確な診断をする上でとても大切です。ただ歯髄電気診の正確性は論文によって結果が異なりますが70~80%程度です。言い換えると20~30%は誤診すると言えます。この誤診の頻度は高いですよね。そこで冷反応試験(コールドテスト)ということです。

2の冷反応試験(コールドテスト)とは-100以下の冷却液を小さなスポンジ片に噴霧しスポンジ片をキンキンに冷やし、そのキンキンに冷えたスポンジ片を歯の表面にそっと接触させて神経の反応を確認する診査法です。神経が生きている歯であれば痛みやしみる感覚があるのですが死んでいる歯では何も感じません。0か1の判定なので単純明快なのですが電気診と違って数値化はできません。正確性はやや高く80%以上と言われています。なので歯髄電気診と冷反応試験(コールドテスト)を両方行って生死の判断をする必要があります。

保科歯科医院高輪では歯髄診査の際には必ず上記の2つを組み合わせます。これならほぼ間違いなく正確に歯髄の診査ができます。

3の研削診(切削診)については何か特別な方法というわけではないのです。上記の2つの診査結果で神経が死んでいると判断された場合に麻酔しないで虫歯を削っていく行為です。神経が死んでいれば歯を削っても痛みはないため通常は麻酔の必要はないのです。ただし神経が死んでいると判断した場合であっても誤診が存在するので最終的な確認の意味も含めて麻酔なしで削ってみます。まれに削っている途中で痛い言われることがあるのです。そんなときは再度痛みを感じた場所で電気診と冷反応試験を行ってみます。そうすると今度は神経が生きているという結果になることが多いのです。歯の神経の生死の判定が結局は患者さんの痛みの反応を指標にしているのでどうしてもエラーがあるのは否めないですね。

なので研削診(切削診)まで含めるとトリプルチェックで歯髄の検査を行っているのです。歯の神経は患者さんの大切な組織です。神経が有るのと無いのとでは歯の長期保存の観点から見ると大違いなのです。私は研修医の頃からスタディーグループの講師にそう教育されてきているので念入りに診査しているのです。

皆さんも神経の治療をする前にはしっかりと歯髄の診査をしてもらいましょう!

ではまた!

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