歯内療法㉘|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

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歯内療法㉘|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

歯内療法㉘

こんにちは!

保科歯科医院高輪の保科です。

最近診療していて気になることがあります。奥歯の多くを抜歯して欠損状態のまま生活されている人を多く見かけます。そして前歯の治療を希望されるのです。気持ちは分かります。前歯が無いと見た目的に悪く、だらしなくも見えてしまいます。他人から評価もそうですが自尊心も低下してしまうかもしれません。直ぐにでも治したいと駆け込んでこられます。私も審美性の回復をまずは優先して行います。もちろんレントゲン写真撮影などの検査をした後ですが。しかし奥歯が欠損状態のままだと咬み合わせの負担が前歯にのしかかってしまい治した前歯がまたすぐにダメになってしまいます。もちろん食事でも磨り潰し運動が出来ないので消化にもよくありません。胃腸への負担も大きくなります。奥歯にしっかりとした咬み合わせを作っておくことは大変重要なことなのです。奥歯の重要性の話はいずれ詳しくしたいと思います。

さて本日のブログは歯内療法の28回目です。次亜塩素酸ナトリウムでの根管洗浄のデメリットの解説をしたいと思います。先にことわっておきますが次亜塩素酸ナトリウムを使用した洗浄を行っている方々を否定するつもりはありません。教科書でも専門書等でも次亜塩素酸ナトリウムでの洗浄が推奨されていますので、科学的に歯科医学的には正統派の洗浄方法です。敢えてデメリットを解説するのは次亜塩素酸ナトリウムでの洗浄は危険をはらんでいるからなのです。

次亜塩素酸ナトリウムは㏗12.7の強アルカリ性の薬品です。強力な有機質溶解作用を有しています。その有機質溶解作用によって根管内の細菌を死滅させるのです。細菌だけでなくウイルスにも効果があります。但し人体にも効いてしまいます。根管内のみの洗浄であれば良いかもしれませんが、根尖孔外に漏れ出せば歯周靱帯(歯根膜)や歯槽骨の有機質までも溶解してしまいます。口腔内に溢れ出てしまうと歯肉や頬粘膜、舌の有機質を溶解してしまいます。化学的火傷を負ってしまうのです。私は学会や論文でそんなアクシデントの事例を何度も見てきました。ヒポクロアクシデントと言います。ヒポクロアクシデントのケースを聴講するたびにもっと安全な方法で根管内の消毒や洗浄を選べばいいのに。。と思っています。ラバーダム防湿で漏れを防ぐとか濃度を調節するとかそういうことではないのです。細胞へのダメージが少ない安全性の高い薬剤や洗浄法を考えようってことが言いたいのです。

ということで保科歯科医院高輪では次亜塩素酸ナトリウムでの根管洗浄は行っておりません。

ではまた!

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