歯内療法㉗
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。すっかり朝晩は冷え込んできましたね。保科歯科医院高輪の院内もクーラーの出番が終わりました。タワーファンで送風している程度がちょうどよい感じです。
さて本日のブログは歯内療法の27回目です。今回は保科歯科医院高輪で行っている根管消毒について解説していきます。便宜的に根管消毒と書きましたが正確には象牙質全体消毒です。根管治療というネーミングから根管だけの治療、根管だけの感染というイメージになりがちですが、実際は歯冠部カリエスからスタートしている細菌感染なのです。細菌の種類は歯冠部では齲蝕に関与する細菌、根管内や根尖部などの歯根部では歯周病に関与する細菌が存在しています。齲蝕に関与する細菌は好気性菌、歯周病に関与する細菌は嫌気性菌が主役になります。どちらの菌もまんべんなく消毒したいので、歯冠側の象牙質も歯根側象牙質も全体を消毒するという意味で象牙質全体消毒というわけです。前回解説した水酸化カルシウム製剤は歯冠側象牙質も根尖部象牙質もましてや根尖孔付近なんて消毒させられないのです。なので一般的には次亜塩素酸ナトリウムという薬品で根管洗浄を行います。次亜塩素酸ナトリウムは㏗12.7ほどの強アルカリ性なのでかなり強い殺菌効果を持っています。歯内に直接使える薬品としては最強です。なので昔から今も変わらず王道な消毒洗浄法です。
しかし使用することによるリスクもあるのです。次回のブログで解説したいと思います。
ではまた!
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