歯内療法㉕|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

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歯内療法㉕|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

歯内療法㉕

こんにちは!

保科歯科医院高輪の保科です。

10月も後半に入ってまいりました。やっと本格的な秋になったような気がします。短い秋ではありますがこの清々しさを楽しみたいと思います。

さて本日のブログは歯内療法の25回目です。貼薬剤である水酸化カルシウム製剤を使わない理由を解説していきます。

➀水酸化カルシウム製剤が接触している所にしか殺菌効果が無い。

→水酸化カルシウム製剤はペースト系または粉を精製水で溶いてペーストにして用いるの貼薬剤なのですがホルマリンやグアヤコールと違って揮発性がないためペーストが直接接触している所にしか効果がないのです。根管内は複雑な形状をしているため水酸化カルシウム製剤が接触できている所はごく一部とういのが現実です。側枝などには入っていきません。そして後述しますが根尖部付近や歯冠部付近にも貼薬できないためさらに接触している根管内歯質は限られてしまいます。

②乾燥した根管内では殺菌効果を持たない。

→水酸化カルシウム製剤は水と混ざることによりフリーラジカルを発生させて殺菌するとうい理屈なので乾燥させて水分のない根管内では化学反応が何も起きないです。もし水酸化カルシウム製剤を効かせたいのならば根管内に水分を追加しておく必要があります。

③レジンや水硬性セメントの硬化を阻害する。

→仮封でよく用いられている水硬性セメントは水酸化カルシウム製剤に触れると硬化してくれません。硬化しない水硬性セメントは仮封の意味合いがないので根管内の再感染を引き起こすリスクがあります。コロナルリーケージの一種です。またレジン系仮封材は水分があると重合が阻害されますのでこれまたコロナルリーケージの原因になってしまいます。そのため水酸化カルシウム製剤の貼薬は歯冠側にはできないのです。

④長期間の貼薬で象牙質を脆弱化させてしまう。

⑤組織為害性があるため根尖孔からの押し出しは厳禁である。

⑥除去が困難。

④~⑥に関しては次回解説致します。

ではまた!

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