歯内療法⑳
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。昨日は目黒のちょっとしたお祭りに参加してきました。毎年この時期に開催されているお祭りで目黒通りと山手通りの交差する所にある大鳥神社に御神輿を奉納し御祈祷をするって内容です。私は交通係としてお手伝いをいたしました。炎天下でしたがなぜか清々しい気持ちで手伝えました。御利益があるといいのですが。
さて本日のブログは歯内療法の20回目です。前回の続きで根管形成の3要素について解説します。
根管形成の3要素
・肉眼治療
・近心(頬側)操作
・直線形成
前回、入口が狭いと良くないという話をして終わりましたね。歯質を極力保存するという信念は悪くないのですが、歯内療法に限っては邪魔な信念になってしまいます。むしろ害悪です。アメリカ等で流行っている「ニンジャアクセス」と呼ばれる根管へのアプローチでは感染歯質のとり残しも起こるし手指での操作がしづらいのです。歯内療法に限らず歯科治療はほとんどすべて手作業の外科仕事です。内科や精神科のようなアプローチは無いのです。実はちょっとは有りますが基本的には無いのです。心療歯科や非歯原性疼痛等の特殊な状況の場合は確かに存在しますのでこの話は別の機会に解説したいと思います。話を戻しますが歯内療法においては歯冠側の特に近心頬側の壁は大きく削り落とすことが重要になります。歯冠長の半分程度までは削り落として大丈夫です。リエンドの場合などはコアを除去したら歯頚部まで歯質が無いなんてザラにありますからね。但しラバーダムクランプがかかる程度は残しておきたいところです。クランプかからないのは歯内療法においては回避したいところですので。試しに近心頬側の歯質を歯冠長の半分まで削り落としてみてください。近心根管口が一気に見やすくなります。見やすくなることが重要なことなのです。見えて初めて正確な治療ができるのです。エンド後はCR充填やインレーで終わらそうなどと考えるのはやめたほうがいいです。破折してくれと言ってるようなものです。「肉眼治療」とは常に肉眼で見ながら治療が出来るように近心頬側壁の歯質を大きく削り落とすということでした。
ではまた!
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