歯内療法⑬
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。久しぶりのブログ更新となってしまいました。気付けばお盆が終わっていました。。日本各地で記録的な猛暑となってますが皆様体調は大丈夫でしょうか。埼玉や群馬が暑いのは分かりますが北海道や新潟まで東京より暑いなんて異常気象としか言えませんよね。さらにコロナも地味に流行っています。5類感染症になってから騒がれなくなりましたが油断はできませんね。
さて本日のブログは歯内療法の13回目です。今回は直接覆髄法の具体的な手順について解説していきます。今回の内容もどちらかというと歯科医療従事者向けの内容となりますので歯科関係以外の方はサラッと読み飛ばしてください。保科歯科医院での直接覆髄法の手順は下記の通りです。
1.診査診断:画像診査およびパルプテスト(歯髄電気診、冷熱診)
2.齲蝕の除去:齲蝕検知液やダイアグノデントを使用し感染歯質を全て除去する。
3.隔壁作成:隣接面齲蝕からのスタートの場合齲蝕除去で隣接面歯質が失われるためレジン系材料で隔 壁を作成しMTAセメントの受け皿を作る。
4.窩洞内洗浄:齲蝕除去後の窩洞内を超音波チップで洗浄する。
5.直接覆髄:MTAセメントを滅菌精製水で練和し露髄面を被覆する。
6.養生:水分が少ないとMTAセメントが硬化しないため窩洞に滅菌精製水を綿球で補充する。
7.仮封:グラスアイオノマー系セメントまたはポリカルボン酸系のセメントで緊密に仮封する。
8.画像確認:術後にレントゲン写真撮影をおこない覆髄治療の確認と記録を残す。
9.経過観察:1週間後に疼痛症状の確認とプロビジョナルを作成しさらに1週間ほど経過観察
10.最終補綴
基本的な手順は正書通りですが、4.洗浄に関しては「水洗い」のみです。これが保科歯科医院高輪のポイントです。正書には次亜塩素酸ナトリウムでのケミカルサージェリーなんて書いてありますが、生活歯髄に次亜塩素酸ナトリウムを使うなんて。。歯髄へのダメージが心配ですよ。次亜塩素酸ナトリウムは強力な有機質溶解作用がありますからね。やめたほうがいいと思います。
ではまた!
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