歯並びを整える治療⑯
- 2025年1月5日
- 咬合・咬み合わせ
明けましておめでとうございます!
保科歯科医院高輪の保科です。
1/5(日)です。ついに2025年になりました。通院していただいている患者さん、ブログを読んでくれている読者の皆さん今年も引き続き拙いブログではありますが定期的に書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて今年最初のブログは歯並びを整える治療の16回目です。今日はどんな人が歯列矯正治療をするべきかの2回目です。
前回のおさらいですが歯列矯正治療をするべき歯並び咬み合わせは下記の通りです。
1.上顎前突(出っ歯)
2.下顎前突(受け口)
3.開口(オープンバイト)
4.鋏状咬合(臼歯部の頬側傾斜&舌側傾斜)
5.前歯部叢生・捻転(前歯部重なり合い)
6.異所萌出(八重歯)
7.正中離開・空隙歯列(すきっ歯)
8.顎変形症
2.下顎前突について解説します。下顎前突も読んで字のごとくですが下の顎が前に突出している形態(状態)を言います。上顎前突の逆ですね!下顎前突も下の歯が傾斜して前方に突出しているケースと骨格的に下顎が前方に突出しているケースがあります。またまれではありますが安静時には正常な咬み合わせなのに食事時に奥歯でものを噛もうとすると下顎が前方に突出してくる習癖を持っている人もいます。上顎前突と反対に上顎の劣成長の場合と下顎の過成長の場合という分類もできます。アングルの分類でⅢ級といいます。今日もアングルの分類については割愛します。遺伝的要因が大きいのですが末端肥大症などの全身疾患の症状の一部として下顎前突になることもあります。小児の時期から診断がつけば下顎の成長を抑制することも可能ですが、成人になってしまうと歯列矯正と外科手術を併用しないと治療できない場合もあります。そして悲しいことに下顎前突の人の8020達成率は0%なのです。。8020(ハチマルニーマル)というのは厚生労働省が1989年に日本歯科医師会とともに80歳の時点で20本の歯を残そう!という目標です。令和4年の調査では51.6%の達成率となっています。半数以上の人が達成している目標となっています。ちなみに平成5年の調査では10.9%しか達成していなかったので達成率は年々上がっています。しかし下顎前突の人は達成率0%なのです。。これは悲しい結果ですね。私も含め歯科医師がもっと歯並びや咬み合わせが歯の残存数に影響を与えることを国民に伝えていかないといけないのです。このブログを読んでいただいている皆様もご自分の歯並び咬み合わせが不整でないかチェックしてみてください。
ではまた!
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