歯並びを整える治療⑥
- 2024年11月13日
- 咬合・咬み合わせ
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。
日が暮れるのがだいぶ早くなってきましたね。16時過ぎには暗くなってしまいます。もの寂しさが増す今日この頃です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて本日のブログは歯並びを整える治療の6回目です。歯並びの善し悪しが影響する事がらを解説してまいりました。
私が考える影響については下記の通りです。
1.咬み合わせ
2.虫歯
3.歯周病
4.顎関節症
5.歯ぎしり食いしばり
6.審美性
7.歯の生存率
8.全身への影響
今日は8.全身への影響について解説します。歯並びの善し悪しが虫歯、歯周病、歯の生存率に影響を与える話を前回までに書きました。全身への影響はこれらに付随するものです。歯の生存率の目標に8020があることは前回の通りで、なぜ歯の本数が重要なのかというと「噛む力」に直接影響を与えてからなのです。ものを噛むことによって咬筋や側頭筋等の咀嚼筋の収縮と弛緩が起こります。この筋肉の収縮と弛緩がポンプの役目を果たして脳へ血液を送る働きをするのです。よく噛めば噛むほど脳への血流は増えます。逆に歯の本数が少なくて噛む力が衰えてしまうとポンプも働きません。よって脳への血流量が減少してしまうのです。血流量の減少で引き起こされるのが認知症です。歯が19本以下の人は明らかに認知機能が低下するとのこと。言い換えれば歯の本数が20本以上あってしっかりものを噛んで食事をしている人は認知症になりにくいということです。「ボケたくなければ歯を大切にしっかり噛んで食事をしましょう」ってことですね!
そして歯周病の全身への影響ですが、これは近年というかもう20年は前から多くの全身疾患との関係性が言われております。特に代表されるのが糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、早産低体重児出産などです。これら疾患に罹っている人の血液から高頻度で歯周病菌が検出されのです。生活習慣病の多くに歯周病が関与していると思うと歯周病ケアの大切さがわかると思います。そして歯並びの善し悪しが歯周病の増悪に影響を及ぼすのです。
歯並びの大切さがおわかりいただけたのではないでしょうか!
ではまた!
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保科歯科医院