歯並びを整える治療⑤
- 2024年11月11日
- 咬合・咬み合わせ
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。
歯科用金属の価格が急激に高騰しています。特に保科歯科医院高輪でメインで使用している白金と金の価格が高騰していることにより材料費が上がってしまっています。おそらく白金と金の価格は上昇と下落を繰り返しながらさらに高騰していくことになると思います。特に金の高騰は尋常ではないですね!有事の金と言うそうで世界情勢が不安定になればなるほど金の価値が上がるとのことです。そこにきて円安ですからダブルパンチですね。今やジルコニアやセラミック治療の方がリーズナブルですからね。現時点においても被せ物の材料として耐久性や適合性において最適な材料は白金加金(プラチナゴールド)であると私は考えています。材料の話はまた別の機会にしたいと思います。
さて本日のブログは歯並びを整える治療の5回目です。引き続き歯並びの善し悪しに影響を受けることについて解説したいと思います。私が考える影響については下記の通りです。
1.咬み合わせ
2.虫歯
3.歯周病
4.顎関節症
5.歯ぎしり食いしばり
6.審美性
7.歯の生存率
8.全身への影響
今日は歯の生存率について解説致します。8020運動という言葉を聞いたことはありますでしょうか。80歳の時点で20本以上歯を残しておきましょうという目標のことです。厚生労働省が掲げている目標です。この目標の達成率は平成5年では10.9%でした。当時は約90%の人が達成できていないということですね。しかし令和4年では51.6%の達成率となりました。現在では80歳の人の半数以上が20本以上ご自分の歯を残せているということです。これはすごいことです。歯の健康への意識が日本中で高まっているということの表れですからね。今後はもっと達成率は上がっていくと思われます。歯の残存数と認知症は相関関係があると言われています。残存歯数が少ないほど認知症になりやすいということなのです。この話もいずれブログに書きたいと思いますのでお楽しみに。
しかし歯並びが悪いと8020が達成できないというデータがあります。上顎前突(出っ歯)の人は約15%、過蓋咬合(咬み合わせが深い)人は約14%、下顎に叢生(歯同士の重なり)がある人は約29%しか8020を達成できていないのです。
さらに開咬(奥歯しか咬み合わず前歯が咬んでなく開いている状態)の人、反対咬合(受け口)の人、上顎に叢生(歯同士の重なり:八重歯など)がある人の8020達成率はなんと0%なのです!
これはひどいですね。。歯並びの善し悪しが将来的な歯の生存率にもろに影響しているということが如実にわかる結果となっています。
歯並びが悪いと思う方、かみ合わせが悪いと思う方、ぜひ一度ご相談下さい。将来の自分の歯のために。
ではまた!
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保科歯科医院