審美歯科治療⑨
- 2024年4月12日
- 審美歯科
こんにちは!
桜も散り始めて新緑の季節となりましたね。昨日は元横綱の曙太郎さんが亡くなりました。54歳という若さでした。また競馬の騎手の藤岡康太さんは落馬で亡くなりました。35歳だったそうです。力士は職業的に体を無理やり大きく重くしなければならないので引退後に内臓系に負担がかかってしまいますよね。。騎手はレース自体が事故に繋がるリスクをはらんでいます。お二人とも好きで選んだ仕事だとは思いますが。ご冥福をお祈りいたします。
さて今回のブログは審美歯科治療の9回目です。このシリーズの最後になります。ダイレクトボンディングについて解説したいと思います。ダイレクトボンディングとは簡単に言うとコンポジットレジンというプラスチック系の材料を削った歯質に充填することです。歯科用語ではCR充填と言いますが、CR充填の一つですね。ただし一般的にCR充填は虫歯治療で虫歯を削ったところに充填する保険治療範囲内で行われることが多く審美歯科治療ではないので、審美歯科領域では【自費治療の】ダイレクトボンディングとCR充填を敢えて区別して呼んだりしています。昨今では大臼歯までダイレクトボンディングで修復する歯科医師もいます。セミナー等でも大臼歯部ダイレクトボンディング法を行っているものもよく見かけます。材料の進歩により大臼歯部でもコンポジットレジンで治療することがあるのです。保科歯科医院ではダイレクトボンディングは上顎前歯部に限定して行っております。臼歯部は従来通りジルコニアや白金加金系の材料を選択しております。強度を考慮するとやはりコンポジットレジンというわけにはいかないのです。具体的なダイレクトボンディング法は唇側のみ必要最小限の歯質を削り患者さんの好みと隣在歯の色調にマッチする色味にコンポジットレジンを何層かに分けて充填していきます。前歯は歯茎に近い歯質は褐色が強く先端にいくにつれて透明性が強くなっていきます。グラデーションがあるということです。なので単色のコンポジットレジンだと自然感がどうしても出せず立体感も出ないのです。何種類かの色味のコンポジットレジンを充填し分けることにより自然で審美性の高いダイレクトボンディング治療ができるのです。ダイレクトボンディングの利点はなんと言っても歯質削除量が少なくて済むことです。セラミックスやジルコニアのクラウンだとどうしても材料の厚みをとるため削除量が多くなってしまうのですが、そのデメリットを解消できる治療法であると言えます。その他にも一日で完結する、費用を安く抑えらるといった利点もありますね。保科歯科医院ではクラウンの1/10ぐらいの金額でできます。安いですね!ただし欠点もあります。セラミックス系のクラウンやラミネートべニアほどの審美性は得られない、経年的に変色する、すり減りが早いといったところです。
ジルコニアやセラミックスにしてもダイレクトボンディングにしてもメリットデメリットがあるんですね。最適な治療法は人それぞれ違ってきますのでかかりつけ医とよく相談して審美歯科治療を行うようにしましょう!
ではまた。
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保科歯科医院