咬み合わせ治療⑫|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

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咬み合わせ治療⑫|品川、高輪台の歯医者|保科歯科医院|矯正歯科、噛み合わせ

咬み合わせ治療⑫

こんにちは!保科歯科医院高輪の保科です。とうとう6月ですねー!2024年ももう半分が過ぎてしまうのですね。早すぎですね。私はというと先週末は日本顕微鏡学会学術大会・総会に参加してまいりました。20周年記念大会ということで1,000人を超える参加者が六本木の東京ミッドタウンに来館したそうです。手術用マイクロスコープを使用した講演が中心なのですが、マイクロスコープの活用法は多岐にわたり歯内療法のみならず歯周外科治療、審美修復治療、補綴治療やクリーニングまでなんにでもマイクロスコープを使って臨床をしている歯科医師、歯科衛生士がたくさんいることに驚きました。マイクロスコープの可能性に未来を垣間見た感覚でした。これからの歯科治療には必須な器械であると確信しましたね。もちろん当院でも上質な最新のマイクロスコープを導入しておりますので毎日のようにマイクロスコープを使っていますが、今後さらに使うケースが増えてくると思っております。

さて本日のブログは咬み合わせ治療の12回目です。細かい精密な治療はマイクロスコープ治療となりますが、いくら精密な治療をマイクロスコープを使って行ったとしても咬み合わせを無視すると後々不具合を起こしかねないのです。咬み合わせは歯科治療にとって絶対に避けては通れない道なのです!だから一見関係がないと思われる歯内療法等でも咬み合わせを診査診断が必要になってくるのです。

前置きがながくなりましたね、本日は「中心位」の咬合採得についてです。ちなみに咬合採得とは上下の歯の咬み合わせを位置を垂直的かつ水平的に記録することです。板状のワックスやペースト状のシリコーンを使用して記録を採ります。当院では診査診断にはバイトレジストレーションワックスを最終補綴の作製時にはシリコーンを使っています。用途により使い分けているのです。シリコーンは使用する瞬間はペースト状ですが使用後1分程度で硬化します。硬化後は固まったままなので後戻りはできません。対してバイトレジストレーションワックスはワックスなので熱を加えると溶けますので何度でもやり直しがきくのです。この点はワックスの優れているところです。しかもバイトレジストレーションワックスは常温では硬いので変形も少ないです。採得法はドーソンテクニックではなくチンポイント法という右手の親指と人差し指で今でいうキュンですポーズみたなカタチを作り下顎を中心位へ誘導していきます。ワックスなら何回か誘導し同じ位置に顎が収まることを確認して終了となります。シリコーンでは術直前にチンポイント法で中心位を何度か確認し一気に一発で採得します。文字では説明しづらいのでわかりにくい解説ですみません。画像や動画をググってみてください。

正確に患者さん固有の咬み合わせを採得しそれを前回解説した咬合器へセットして咬み合わせを診査を咬合器上で行います。

次回は中心位の定義について解説したいと思います。

ではまた。

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