咬み合せ治療③
- 2024年4月22日
- 咬合・咬み合わせ
こんにちは!
4/20(土)です。快晴ではありませんが雨も降らず紫外線も少ないので行楽日和といっていいと思います。暖かいですしね。保科歯科医院は土曜日も診療しておりますので遊びに出かけることはできませんが窓を開けて外の空気と雰囲気を感じながら診療しております。エアコンを入れる季節になると窓を閉めないといけないので、束の間のこの季節を院内で楽しんでいるところです。
さて本日のブログは前回書いた咬み合せの悪影響について何回かに分けて掘り下げていきたいと思います。前回のおさらいですが咬み合せが悪いと
1一か所の歯に咬む力が集中し歯の破折、破損が起こる。
2虫歯、歯周病の増悪因子となる。
がありますね。まずは歯の破折、破損についてです。人間の歯の本数は親知らず含めて上下左右で32本です。親知らずを除くと28本となります。親知らずは人によりあったりなかったりするので28本を歯の本数とします。前歯群が12本、奥歯群(臼歯群)が16本です。前歯には切歯と犬歯があり奥歯は小臼歯と大臼歯があります。切歯は真ん中の歯である中切歯とその横の側切歯に分けられます。小臼歯とは前から数えて4番名と5番目の歯のことでそれぞれ第一小臼歯、第二小臼歯と呼びます。大臼歯は前から数えて6番目の歯と7番目の歯です。言い換えると一番後ろの歯と二番目に後ろの歯ということになります。それぞれ第一大臼歯、第二大臼歯と言います。理想的な咬み合せは軽く咬んだときに左右の臼歯が全て同時に接触し前歯群は接触するかしないかの最大接近状態になることです。臼歯が同時に接触するってことが大切なんです。そして前歯の最大接近もすごく大切なんです。しかし理想的な咬み合せの人って10人にひとりか100人にひとりかってぐらい少ないのです。多くの人がどこか一か所だけ先に接触してしまう歯があるのです。これを早期接触と言います。多くの場合は大臼歯で起こります。とくに第二大臼歯です。早期接触する歯は咬むたびに常に一番先に当たってしまうので咬み合せによる外力を受け続けます。小学生や中学生のころ授業で名前順で「あ」の人から当てられるってあったと思うのですが、あの状態です。学校の先生はまんべんなく当たるように時には名前順の後ろから、時には真ん中からと工夫してくれましたが早期接触はそうはいきません。常に一番最初に当たるのです。毎回です。なので当たる歯同士でぶつかり合い破折したりひびが入ったり折れたりしてしまうのです。よく考えるとちょっとかわいそうですよね。もちろん早期接触になっている歯はその他の歯と比べると寿命は短くなります。それだけの衝撃を常に受けていますから。これが悪い咬み合せによる悪影響の一つ目です。次回は2つ目について解説します。
ではまた。
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保科歯科医院