歯内療法⑩
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。7/9(水)です。参院選真っ只中ですね、物価高対策やトランプ関税、教育、軍需や外交など争点は様々ですが本当に我々のためになる政策を実行できる人、政党に伸びてもらいたいと切に願っております。
さて本日のブログは歯内療法の10回目です。今回は可逆性歯髄炎について解説したいと思います。可逆性とは水→氷または氷→水のように状態が変化しても条件によって元の状態に戻ることです。歯髄炎における可逆性とは炎症が起きている異常歯髄が条件によっては炎症が収まり正常歯髄に戻ることを言います。もっと簡単に言うと「治る可能性がある歯髄炎」ですね。歯髄充血や漿液性歯髄炎(単純性歯髄炎)等がそれにあたります。細菌感染が無いかあっても歯髄の一部に限局している場合の歯髄炎です。ちなみに歯髄炎は歯髄は生きています。これが重要です。自発痛という何もしていなくても痛いとういこともまれにありますが、誘発痛という冷たいものや熱いもの食べると痛いや、咬んで力がかかると痛い等が多いです。歯髄炎の診断には画像診断とパルプテストが必須になります。さらに咬合診査で患歯の早期接触の有無を確認しておきます。早期接触がある場合には先に咬合調節を行います。
ここで歯髄炎だからと治療法として抜髄を選択してはいけません!いまだに多くの歯科医が抜髄を行っているようですが絶対にダメです。私は抜髄のことを「歯髄の殺人」と言っています。歯髄は神経であり人ではないので殺人って表現は適切ではないのですが敢えてそう言っています。先ほど述べた通り可逆性歯髄炎は治る可能性がある生きた歯髄なのです。治る可能性があるなら生かして治せばいいのです。しかも治すのは根管治療よりも実は簡単なのです。
治療法については次回解説したいと思います。
ではまた!
〒108-0074東京都港区高輪3-7-8西町ビル3階A
℡03-5422-7322
保科歯科医院高輪HoshinaDentalClinicTakanawa【港区/高輪/白金/品川】