歯髄温存療法⑤
- 2024年8月28日
- 虫歯治療
こんにちは!
保科歯科医院高輪の保科です。
先日、目黒川で気泡の発生と魚の大量死が確認されたと聞きました。聞いた話ではありますが気泡は致死量に達する酸欠状態のもので目黒川の品川寄りの一部では川の水が酸欠状態で魚が生存できないレベルになっている可能性があるとのことでした。原因は断定されていませんが現在行われている品川駅のリニアモーターカー用のトンネル掘削工事が原因のおそれもあるかもしれないとのことです。
人間の利便性と利権のために自然が破壊されたり魚など他の生物の生命が奪われるのは地球環境にとって良いことなのでしょうかね。。国や都やJR東海にはよく検証していただきたいと思います。
さて本日のブログは歯髄温存療法の5回目です。前回までは歯の神経である歯髄の検査について解説してきましたのでこれからは検査後、歯髄が生きていた場合の治療について解説致します。
虫歯が浅く感染が歯髄まで達していない場合は虫歯を5倍速コントラや等速コントラを使用して除去し大まかに除去ができたら齲蝕検知液(うしょくけんちえき)という虫歯を染め出す溶液を塗って虫歯のとり残しがないか確認します。染め出してみると意外にとり残しがあるものです。このときはコントラと併用してエキスカベータ―という手用器具を使って優しく除去します。歯髄は繊細なので研削時の発熱はなるべく抑えなければなりません。虫歯に感染していなくても熱で歯髄が壊死してしまうことがあるからです。なので歯科用のハンドピースからは温度上昇を抑える目的で水スプレーが出ているのです。あの水の量も大切なのです。できる限り大量の水を出して虫歯を除去したいものです。ただ水の量はハンドピースやユニット(歯科用チェア)によって違います。またそもそも論ですが上水道の配管状態にも影響を受けますので歯科医院を新規開業される方は配管から気にしていただきたいと思います。もちろんユニット選定の際にも水スプレーの量は確認した方が良いでしょう。
虫歯がキレイに除去できたら直接詰物をしたり型取りをして金属やセラミクスを詰物や被せ物を作製し装着したりします。
次回は歯髄ギリギリまで虫歯が進行していた場合について解説したいと思います。
ではまた!
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